帯のこの目立て

帯びのこ目立て

帯のこ刃は目立てできるなんて話を聞いたことはあったが、実際にやったのは初めて。いつもはチップソーやプレーナー刃といっしょに研磨屋にだしていた。一本1000円でやってもらっていた。製材所の帯のこ刃の目立てをやってる業者にステライトの帯のこ刃を一本注文したのでついでに目立てもたのんだ。しかしこの業者ステライト刃専門らしく細かいピッチは苦手だったらしい。戻ってきたのこ刃は異常に摺り込まれて、刃の形もめちゃくちゃ。こういう刃(炭素鋼)は使い捨てで、新しくつくったほうがいいぐらいだよ。といいながら、一本2000円取られた。

残ったのは帯のこ盤に今ついてる一本だけ。これももう切れない。ならばとダメもとでやってみた。帯のこの刃の角度に合わせて、角度をつけた木の当て木を上目と下目用にひとつずつつくり、バー型のオイル砥石を、この当て木に添わせながら、回数を決めて(とりあえず5往復)刃を摺り込む。チェーンソ-の要領だ。

まず、上目摺り。うちの帯のこ盤はホイールが65センチあるので一回りするのに40分。疲れた。これで試し切りしてみると、おお、軽い。新品の感覚に近い。これで、下目も摺ったらどんなに切れるかと当て木をかえて30分。ところが、もとのあまり切れない刃に戻ってしまった。
しょうがないので、また上目摺り35分。だんだん慣れてきた。すると、またよく切れるようになったのでこれで終了。理由はよくわからないが、上目を摺るほうが木に対してひっかっかる刃がつきやすいのかもしれない。


この程度の摺りこみなら刃先が大きく狂うこともないしまた目立てを頼むこともできる。もっと早くやっていればよかった。


板ギリ

板ギリという安い平板の木工キリがある。これがなかなか便利。といってもこのまま使うのでなく、用途に応じて刃先を作りかえるのだ。例えば直径30ミリの丸棒を打ち込みたいとき、30ミリの木工ドリルなら安価なものがあるがこれではブカブカになってしまう。29.7ミリのドリルなんてあまり売ってないし取り寄せても恐らく数千円。こんな時はこの板ギリの30ミリタイプの、両側面を角度を保持して卓上グラインダーで軽く削ってゆく。実際に穴をあけて程よいキツさで入る所までグラインダーで削る。他にも工夫しだいで穴を掘るだけでなく、スプーンのエグリを掘ったり、刃先の形状を変えることで面白いことができる。旋盤のバイトにも使ってみた。まあ、平刃でよく切れるわけでも長切れするわけでもないけど。
ポイントは、焼きがもどらないように気長にグラインダーで削っては水につけてを繰り返す。軸が長いので不要なら短く切ってしまう事。たいした精度がないのでぶれます。写真左がノーマルの板ギリ。右が加工後のもの。ケヅメをつけて中心キリも小さくしてある。 カンザワ鉄工 板ギリ30ミリ

モーターシャープナー

つい最近、仲間の一人が、リサイクルショップで、ある有名デザイナーのロッキングチェアーを買ってきた。量産品ではあるが、新品なら12万円ぐらいするもの。 住宅展示場からの払い下げらしく、傷みもない。なんと9000円。たまたまリサイクル店に目利きがいなかった性かわからないが、研究用 にも、使うのにもいい買い物である。二匹目のドジョウを狙ってさっそく行ってみた。お目当ての椅子はなかったが、こんなのを見つけた。彫刻刃の研磨機。モーターシャープナー。

定価39800円が3500円。こういう機械に興味はあったが、高いので買う予定もなかった。しかしこの値段なら即断即決。付属品も全部ついててお買い得であった。さっそく安物の彫刻刃を研いでみる。てっぺんの回転するサンドペーパーで研磨したあと、下の段の皮バフ?に白棒をつけて、刃先を仕上げる。ものの1分程度だ。
その辺の木を削ってみると良く切れる!普通に水砥石で研ぐのに比べると、どうも邪道のような気もするが、これは便利かも。 しかしこの機械、構造は単純。ボール盤などを使って自作もできそうだ。

大型の電動チェーンソー

手に入れても使いきれない道具もある。これもそのひとつ。大型の電動チェーンソー。単相1.5KWモーターでバーの長さは75cm、重量20kg。製材所で以前使っていたものをもらってきた。ちゃんと動くが回転はエンジンのチェーンソーに比べるとかなり遅い。製材前の玉切りに使っていたものらしいが、一人ではちょっと大変。専用の10メートル延長コードも作ったが、まだ使いこなす気力が湧かない。昨年買ったリョービの電動チェーンソーの方が、軽くてとても重宝している。


電動&エンジンチェーンソー 小松ゼノア 新ダイワ スチール ハスクバーナ

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